2016年6月の国民投票で、イギリスはEU(欧州連合)離脱を選択した。実際のEU離脱には、EUの基本条約(リスボン条約)の規定により、EUとイギリスとの間で「離脱協定」を策定する必要がある。EUの立場は、単一市場へのアクセスを望む場合には、財、サービス、資本、人の四つの移動の自由を受け入れる必要があるとしているが、17年1月、イギリスのメイ首相はEUの単一市場からの離脱を示した。とはいえ、EUからの完全な離脱の場合、イギリスのデメリットも多い。今後どのような離脱交渉過程をたどるのかは不明である。