フランス・パリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で、京都議定書に代わる温室効果ガス削減のための新たな国際枠組みのこと。各国が削減目標(Nationally Determined Contribution)を作成し、それを遵守する義務を負うこととなっているが、目標の達成自体は義務とはされていない。アメリカでは、オバマ前大統領が、温室効果ガスの削減目標を2020年に05年比で26~28%削減するとしていた。しかし、アメリカのトランプ大統領はパリ協定からの離脱を表明し、その決定も停止した。なお、パリ協定からの離脱については、協定の規定で正式な離脱は発効3年後の19年11月から可能であり、手続きにさらに1年かかる見込み。このため、現実的にはアメリカの離脱は次期大統領選後の20年11月以降となる。