北米貿易協定とは、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国による自由貿易協定のこと。 1994年1月1日に発効。この協定により、メキシコは所得増加というプラス効果がみられたが、アメリカでは失業を生むなど国内的な批判もあった。アメリカのトランプ大統領の就任により、2017年8月から再交渉が進められている。特に、関税がゼロになる条件を定める「原産地規則」の取り扱いが焦点。アメリカは国内製造業の保護の観点から、域内生産部品の62.5%以上の使用で「関税ゼロ」となっているが、これを85%に引き上げ、かつアメリカ製を50%以上使う条件を提示している。しかし、カナダなどの反対もあり、合意に至っていない。