EU(欧州連合)の個人データ保護規制のこと。2018年5月より運用される見込み。欧州の消費者や従業員などの個人データを保有及びEU域外に持ち出しする場合には、域内で営業する企業に保護体制の整備を求めている。違反した場合には巨額の制裁金を科せられる。規制強化の背景にはグーグルやアマゾンなどのアメリカ企業による個人情報の無制限な吸い上げに一定の歯止めをかけることがある。また、情報社会におけるグローバルなパーソナルデータ法制を巡る議論が、規制という形で進められることも意味している。ただし、EUに進出する日系を含む海外の企業も保護規制の対象となるため、それに対応する人材の確保など追加的な費用が生じる見込みである。