これまで官が独占的に提供してきた仕事・サービスを、公平な条件の下で、競争入札方式で民間事業者と競わせ、落札した方にその仕事を任せるという制度(官民競争入札制度)。政府が自らサービスを提供するか、民間に開放されていても制限があるなど、公的関与が強い市場は官製市場と呼ばれる。これまでの規制改革でも、官製市場の開放が重要と指摘されていたが、なかなか進まなかったことから、民間開放の推進のための手段として、市場化テストが導入されることになった。2006年5月に公共サービス改革法(市場化テスト法)が成立し、7月に施行された。対象事業は、内閣府の官民競争入札等監理委員会が選び、閣議決定することになっている。