本予算は、国会の審議・議決を経て成立する基本的な予算。一般会計、特別会計、政府関係機関予算の三つをいう。これに財政投融資計画を加えて国会へ提出され、原則として年度の開始前に成立するため、当初予算(original budget)とも言われる。しかし、予算の編成作業が遅れたり、国会の議決に至らなかったりした場合には、予算成立までの一定期間に必要な経費を支出できるように別の予算を組む。これが暫定予算である。暫定予算に計上できるのは、原則として行政運営上最小限必要な人件費、行政費などの義務的経費に限られ、当初予算が成立した場合、当初予算に吸収される。当初予算の成立後、天災の発生、公務員給与のベースアップ、公共事業の追加、税収見積もりの増減、国債の増発などによって予算の過不足や内容変更が生じた場合、当初予算を修正するために補正予算が編成される。