当初予算が成立した後に生じた政策変更のために編成されるのが補正予算であるが、総額が3兆1180億円の2014年度の補正予算(第1号)は15年1月9日に閣議決定され、2月3日に成立した。14年12月27日に閣議決定された「地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策」の3.5兆円が中心であるが、そのほかに既定経費の減額なども行われている。しかし、10兆円を上回ることもあったこれまでの景気対策に比べると規模が小さくなっている。これは、財政再建のため15年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字幅を10年度比で半分にするという目標が設けられていることから、歳出の増加を抑制したものと考えられる。