世界から日本に対して行われる直接投資のこと。日本は先進主要国で、経済規模の割にこの額が少ないことが問題とされてきた。小泉純一郎首相(当時)はこれを重く見て、2003年の施政方針演説で、01年に6兆6000億円だった直接投資残高を、06年末までに2倍の13兆2000億円以上に引き上げる計画を打ち出した。04年末の直接投資残高は約10兆円で、この計画は実現される可能性が高いが、これを受けて06年1月、政府はさらに11年末の対日直接投資残高を、01年末に比べて4倍の26兆4000億円とする計画を打ち出した。たとえ、この数字が実現されてもGDP比では5%程度で、対内直接投資のGDP比20~40%の欧米先進国と比べてまだ少ない。