原材料として、中国製品の不使用を意味する造語。中国から輸出された製品や食品にさまざまな問題が表面化、その信頼性や安全性への疑念が高まったことから、アメリカのある食品会社が使い始め、一般に広まった。2007年5月、中国産原材料を使用したペットフードで犬やねこが中毒死、原料の小麦グルテンにプラスチック原料メラミンを添加していたことが判明。その後も、輸出歯磨き粉からの毒性物質検出や、欠陥によるタイヤのリコール、鉛含有塗料を使用した玩具の自主回収などが続き、世界に波紋が広がった。中国政府は、7月には安全管理に問題がある企業の輸出停止措置をとり、8月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)総会では温家宝首相自らが自国製品の安全性と検査体制強化をアピール、8月末には食品と児童用玩具を対象とするリコール制度導入を発表、9月にはアメリカの消費者安全委員会(CPSC)と中国の国家品質監督検査検疫総局が合同会議を開き、中国製玩具の鉛入り塗料使用の中止、玩具、電化製品などの検査強化で合意するなど、問題の沈静化と信頼性回復に努めている。