一次産品は食料、農鉱産物原料、燃料など、加工前の原料形態の産品のこと。石油、天然ガス、金、パーム油、天然ゴム、コーヒーなど多数ある。2006年以降、一次産品価格が上昇、世界の貿易額が膨らむ一因となった。価格の高騰にはさまざまな要因が挙げられるが、04年以降の中国の著しい成長に代表されるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の新興経済4カ国)の台頭による実需の大幅な伸びとともに、先物市場への、短期利益を目的としたヘッジファンドなどの資金が流入し、投機的な動きが顕著になったことなどが、大きいとされている。