自由貿易協定(FTA)の一形態として、締約国間の物品の関税や通商規則、サービス貿易の障壁などを撤廃し、市場制度や経済活動の一体化にも取り組む協定。日本が進める経済連携協定(EPA)の締結交渉の一般的な流れは、交渉段階が実体交渉、大筋合意、テキスト交渉と進み、その後に署名、批准手続き後に発効となる。2010年、日本が署名締結済みの国・地域は、シンガポール、マレーシア、チリ、ブルネイ、ASEAN(アセアン)、スイス、メキシコ、フィリピン、タイ、インドネシア、ベトナム、発効済みの国・地域は、ASEAN(アセアン)、メキシコ、チリ、スイス、交渉完了はインドとなっている。なお、交渉中の国は、韓国、オーストラリア、GCC(湾岸協力会議、サウジアラビア、カタール、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、オマーンで構成)だが、韓国とは交渉中断中である。また、日中韓、モンゴル、EU(欧州連合)は共同研究中となっている。