貿易を円滑に行うために必要な資金の融通。輸出金融、輸入金融、現地金融などに分けられる。輸出金融は、輸出に関連した金融で、商品の輸出に関して商品が生産され、出荷され、販売され、代金が支払われるまでの資金の融通や信用の供与をいう。代表的な例として、銀行が輸出企業から為替手形を買い取って資金を融通する場合があげられる。輸入金融は、輸入に必要な金融の総称。欧米の銀行がヨーロッパ債務危機による財務体質の悪化から貿易金融を縮小する方向に動いたのに対し、邦銀はアジア太平洋地域の貿易金融の拡大を重点戦略とし、拠点や人員を増やしている。このため、貿易金融分野での邦銀の存在感が高まる傾向にある。世界貿易の分野での2012年1~9月実績で、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友、みずほがそれぞれ1位、8位、9位を占めた。