2014年の世界貿易の商品輸出額の伸び率は、13年と比べてもさらに減少し、18兆9300億ドル、0.6%の伸びとなった。一方、サービス貿易額の伸び率は14年に4兆8500億ドルで、4%の伸びとなった。世界貿易に大きな影響を与えるのは、国際商品価格と主要貿易国であるアメリカ、中国などの輸入国経済である。「ジェトロ世界貿易投資報告2015」によれば、国際商品については、原油価格が前年比7.5%減少し、鉄鋼価格は49.2%の減少となった。また主要輸入国ではアメリカ経済は停滞していないが、中国の新常態と呼ばれるGDPの平均10%水準の成長から平均7%成長への低下が大きく影響している。また、サービス貿易では、世界全体に占める割合は、アメリカ9.6%、中国8.1%、ドイツ6.9%、フランス6.1%、日本4%であり、それぞれの伸び率は、4%、16%、1%、6%、12%であった。中国と日本の高い伸び率が目立つ。