アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、ベネズエラの6カ国による関税同盟。1991年3月に署名したアスンシオン条約により、95年1月に発足した。2012年時点での域内人口は約2億9000万人、域内GDPの合計は約3.4兆ドルとなる。チリ、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、ペルー、スリナムを準加盟国とする。(1)域内の関税および非関税障壁の撤廃、(2)対外共通関税の創設、共通貿易政策の採択、地域・国際的な経済・貿易での協調、(3)マクロ経済政策およびセクター別経済政策の協調、(4)統合過程強化のための関連分野における法制度を原則に掲げる。発足時に、域内関税は国ごとに認められた保護品目を除き、原則撤廃された。また、全品目の約85%に当たる品目について0~20%の対外共通関税を導入した。ただし、例外品目があり、またそれとは別に各国が100品目を上限に関税引き上げを認められている。原産地証明の現地調達率は原則60%である。