「商品の名称および分類についての統一システムに関する国際条約」が管理する貿易分類。日本語では輸出入統計品目番号、関税番号と呼ばれる。2016年7月時点で、世界税関機構が管理している同条約には153の国およびEU(欧州連合)が加盟する。また、非加盟で使用する国・地域は200以上となる。HSコードは、日本では、貿易対象品目を以下の9桁の統計番号で定める。類(上2桁)、項(上4桁)、号(上6桁)、統計細部(下桁)である。上6桁の号までは世界共通。例えば、コメは、大分類10で、そのうちの玄米は10.06.20、精米は10.06.30である。HSの分類改定はほぼ5年ごとに見直し、直近では17年1月1日に改定された。経済連携協定の税率を適用する場合も、原産地規則や関税率はHSコードにより規定される。したがって、実際の関税率の適応においてある品目がHSコードのどこに分類されるかで税率が大きく異なり、企業の利益率を大きく左右する場合がある。