2000年7月に、金融監督庁を衣替えする形で新設された日本の金融行政を担当する官庁。金融監督庁は、1998年6月に、それまで大蔵省の下にあった民間金融機関に対する検査・監督機能(許認可を含む)を分離することにより、総理府の外局として設立された。98年12月の金融再生委員会(金融機関の不良債権問題や破たん処理問題に対処するために設立された暫定的な委員会)の新設にともない、金融監督庁は金融再生委員会の下部機関として位置づけられた。2000年7月には金融監督庁を衣替えして金融庁が新設され、金融システムに関する企画立案機能をはじめとして、大蔵省に残されていた金融行政は全面的に金融庁に移管された。ただし、金融破たん処理・危機管理に関する企画立案のみは、引き続き大蔵省と金融再生委員会の共管とされた。01年1月には、中央省庁再編にともない、金融庁は内閣府の外局となり、担当大臣が置かれるようになった(金融再生委員会は廃止された)。