個人(家計)や企業の間で、手形・小切手、銀行口座振替・送金などの手段によって支払決済を行い、さらにそうした決済手段を提供する金融機関の間での債権債務関係を集中的に決済する仕組み全体のこと。日本の代表的な決済システムとしては、(1)企業などの振り出した手形・小切手を毎営業日、手形交換所に持ち寄って交換決済する手形交換制度、(2)為替送金、他の銀行によるATM(現金自動預け払い機)支払いなどにより生じた銀行間貸借を決済する全銀システム、(3)外国為替の売買などにかかわる円資金を決済する外国為替円決済システム(外為円決済システム)がある。これらの集中決済制度において金融機関の間に生じた債権債務関係は、日本銀行当座預金を用いて最終的に決済されており、そのために日本銀行と取引先の金融機関を結ぶオンライン・ネットワークである日銀ネットが利用されている。