万一死亡したり、入院したときに死亡保険金、入院給付金などが支払われたり、一定の年齢に達すると年金保険金が支払われたりする保険のこと。代表的な生命保険としては、(1)終身保険(死亡保障が一生にわたって継続され、満期がない保険)、(2)定期保険(死亡保障の保険期間が定められており、その期間中に死亡しなければ保険金は支払われない掛け捨て型の保険)、(3)養老保険(死亡保障と貯蓄を兼ねた10年満期、50歳満期などの保険)、(4)年金保険(老後のための年金を準備する定額保険または変額保険)、(5)医療保険(病気や傷害で入院したときのための保険)などがある。1997年4月の日産生命から2001年3月の東京生命まで合計七つの生命保険会社が破たんした。生命保険会社が破たんすると、契約者が受け取る保険金額は契約時の金額からかなり減らされる可能性大である。定期保険や医療保険など掛け捨て型保険の保険金額はそれほど減額されない一方、個人年金や養老保険など貯蓄性保険の保険金額は大きく減額されることになろう。なお、03年7月の保険業法改正により、破たん前の段階でも生保予定利率(生保会社が契約者から保険料を徴収する際に、あらかじめ約束した運用利回り)の引き下げが可能となったことに注意しておく必要がある。