社債や貸出債権などの信用リスク(債務者が倒産して債務不履行になるリスク)を取引するデリバティブの一形態。社債や貸出債権の信用リスクを回避したい投資家は、別の投資家に対して保険料を支払う見返りに保険対象となる元本の支払いを保証してもらうことにより、社債や貸出債権の信用リスクのみを切り離すことができる。クレジット・デリバティブの保険料率は、通常LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)プラスαという形で示され、債務者の信用力が低下すれば、その保険料率は上昇する。日本のクレジット・デリバティブ市場が世界全体の中で占める比率は小さいが、日本の大手銀行にとっては信用リスクを圧縮するための手段として今後の発展が期待されている。