1999年4月に、不良債権の回収などを目的として設立された預金保険機構の子会社。旧住宅専門金融機関7社の営業を譲り受けて債権の回収を行ってきた住宅金融債権管理機構が、東京協和信用組合など、破たんした金融機関の営業譲渡や不良債権買い取りを行ってきた整理回収銀行を吸収合併することにより設立された。整理回収機構は、破たん金融機関のみならず、健全な金融機関からも不良債権を買い取り、罰則付きの調査権限などを背景として悪質な債務者からの債権回収を進める上で貢献してきた。また、2001年8月には、信託業務の免許を取得して、不良債権の証券化を手掛けるようになった。さらに、02年1月に施行された改正金融再生法において、整理回収機構は、時価で債権を買い取ることや入札に参加することが認められると同時に、可能ならば債務者企業の再生に努めることが明記された。