株式会社の持分権である株式を発行したり、売買したりする市場。株式の所有者は、会社の株主として、経営に参加する権利、配当を受け取る権利、会社の解散時に残余財産を請求する権利などを有する。債券への投資とは違って、株式投資の元本は保証されていないし、毎期の配当も不確定である。なお、企業の発行する社債と株式の中間的なものとして、転換社債(株式への転換権を認められた社債)や、ワラント付社債(新株を引き受ける権利のついた社債)がある。日本の株式発行市場は、かつては株主割当による額面発行が一般的であったが、1980年代以降、公募による時価発行が主流となった。一方、株式流通市場は、証券取引所が中心(とりわけ、東京証券取引所のウエートが圧倒的)である。