中央銀行の当座預金を用いた資金決済において、民間金融機関の間における資金の受け払い取引を、取引の発生するつど1件ごとに決済する方法。中央銀行が、そうした資金の受け払い取引を一定の時点までためておいて、時点の到来とともに各民間金融機関の受け払い差額を決済する時点ネット決済と対比される概念。日本銀行は、従来の時点ネット決済方式の下で懸念されていたシステミック・リスク(支払不能の連鎖によって決済システムが機能麻痺に陥るリスク)を削減することを目的として、2001年1月から当座預金取引および国債取引について、即時グロス決済方式を導入した。