企業が短期の資金調達のために発行するコマーシャル・ペーパー(commercial paper CP)の市場。1987年にCP市場が創設され、企業にとって、銀行借り入れに代わる有力な資金調達手段として機能している。企業が販売人(銀行および証券会社)を通じて発行したCPは、証券投資信託、信託銀行、農林系統金融機関などの大口投資家に販売されている。CPは、無担保の約束手形であり、その発行適格企業の決め方については、格付け制度が導入されている。なお、金融市場での混乱時に借り換えが困難となる恐れがあるため、CP発行時に金融機関によるバックアップ・ライン(緊急時の借入枠)の設定が求められることがある。