異なった種類の金利方式の間で、一定の想定元本、期間、金利支払日などを取り決めた上で交換する取引。通常、金利スワップは、金利のみの交換を行い、元本の償還は当初の債務者が行う。代表的な金利スワップの例として、変動金利と固定金利を交換するプレーン・バニラがあげられる。金利スワップは、金利変動リスクをヘッジする狙いで利用される。例えば、変動金利の債権を持つ企業や金融機関は、変動金利を支払い固定金利を受け取る形での金利スワップ取引を結ぶことによって、固定金利の債権に変換することができる。逆に、相手方は、変動金利の債権を持つことにより金利変動リスクをあえて取ることになる。日本においては1980年代以降、円円スワップ市場(円ベースの変動金利と固定金利を交換する取引市場)が急速に発達して、店頭デリバティブ市場の中心をなしている。