クレジットカードで支払いを受ける側(加盟店)の決済端末としてスマホ(スマートフォン)を利用する決済方法。アメリカでは、旧来型のクレジットカード読み取り機の代わりに、スマホのイヤホンジャック等にクレジットカードの読み取り機を接続し、そこにクレジットカードを滑らせるだけで支払いを受ける決済サービスが普及している。スクエア(Square)がスマホ決済分野のパイオニアであるが、ペイパル(PayPal)、イントゥイット(Intuit)なども同様のサービスを提供している。日本では、2010年9月に三菱UFJニコスが加盟店との直接契約型でのスマホ決済であるペイメント・マイスターを開発した。12年9月には、日本ペイパルが加盟店をとりまとめる決済代行業者を介在させる間接契約型でのスマホ決済サービスを開始した後、12年12月に楽天スマートペイ、13年4月にコイニー、同年5月にスクエアと、同様のサービスに参入が相次いでいる。間接型のスマホ決済の普及によって、クレジットカード決済が従来よりも広汎な中小企業・個人事業主に広がる可能性があるが、そのことは同時にクレジットカードの不正利用への対応を急務としている。