将来の金利変動に伴い資産の価値が変動する危険性(不確実性)のことであり、金利変動リスクともいう。金利リスクを伴う代表的な商品は、10年物利付国債などの固定金利債券であり、市場金利が上昇する時、それら債券の市場価格は下落する。逆に、市場金利が低下する場合、それら債券の市場価格は上昇する。金利リスクは、一般的に満期までの期間が長くなるほど大きくなる。例えば、10年物国債の金利リスクは、5年物国債よりも大きく、30年物国債よりも小さい。金利リスクは、市場価格の変動に伴うものであり、保有債券などを実際に売却ないしは時価評価しなければ表面化しない(その場合は含み損益にとどまる)。また、満期まで保有することを前提に債券などを購入する場合には、購入時点で満期までの利回りは確定しており、途中時点での時価評価に伴う金利リスクを考慮する必要はないとの考え方も成り立つ。