生命保険を中心に多数の保険会社の商品を取り扱う来店型代理店の通称。女性営業職員による職場・家庭訪問という形での大手生保の伝統的な保険販売手法が時代にそぐわなくなってきている中で、顧客が自ら来店して様々な商品を比較したうえで加入する保険を決める保険ショップが、近年において急速に販売額を増加させている。2014年末時点で「ほけんの窓口」(全国店舗数519)、「保険クリニック」(同162)、「保険見直し本舗」(同201)、「みつばち保険」(同170)が大手4社とされており、いずれも全国的に店舗網を拡大中である。保険ショップは、第三者としての中立的立場から顧客にふさわしい保険商品を選択・提案することを建前としているものの、実際には保険会社から受け取る手数料の高い保険を顧客に優先的に勧奨しているのではないかとの批判がある。金融庁は、14年9月に保険会社を通じて代理店に販売手数料の水準などについて資料提出を求めるなど、保険ショップの実態調査に乗り出している。