企業の競争力の源泉であるコーポレートブランドの価値を高めることを通じて、顧客、株主、従業員といった主要なステークホルダー(利害関係者)すべてにとっての価値を向上させ、企業価値を創造していくことをねらいとした経営モデル。コーポレートブランドとは人々がその企業に対して抱くイメージを決定づける無形の個性のことである。1990年代後半から、多くの日本企業が、分権化、成果主義の導入、純粋持ち株会社の設立、アウトソーシングなどを積極的に経営に取り入れてきた。しかし、こうした取り組みは時に部分最適化を促す要因ともなる。コーポレートブランドの魅力を高めるという発想をすべての社員に浸透させることができれば、こうした負の部分最適化を防ぐことができる。なおコーポレートブランド経営のパフォーマンスを測定する尺度としてCBバリュエーターがある。