持続的に自社に競争優位をもたらす源泉となる企業の中核的な能力をさす。具体的には自社独自の技術やシステム、または得意とする専門分野などをさすことが多い。提唱者のゲリー・ハメル教授とC.K.プラハラード教授によれば、コア・コンピタンスとは「顧客に特定の利益をもたらす一連のスキルや技術」をさす。またコア・コンピタンスを識別する要件として、広範かつ多様な市場へ参入する可能性をもたらすこと、最終製品が顧客にもたらす価値に貢献すること、模倣が困難であることの三つが掲げられている。近年では、目に見えない知的資産やコーポレートブランドもこの範囲に入ると考えられている。業績不振から脱出するためにリストラを行う場合、多くの企業は自社のコア・コンピタンスを明らかにした上で事業の選択と集中を行っている。