経営手法の一つで、企業が抱える様々な問題を認識できる状態にすること。トヨタ自動車の生産システムにおけるあんどんが有名。見える化の対象は、経営・顧客・業務プロセスなど広範囲に及ぶ。ここ10年来、企業の競争優位の源泉が、工場や設備などの有形資産からブランドや知的財産といった無形資産へと移っていく中、無形資産をどのように管理していくかが経営の重要な問題となってきている。しかし、無形資産は、その多くが往々にして目に見えないため、管理することが難しく、また従来はあまり管理の対象となっていなかった。そこで、近年多くの企業が様々な面で見える化に取り組んでいる。見える化と測定(計測)は切っても切り離せない関係にある。現状の問題を把握するためには、どの値が正常であるかが明確になっていなければならないからである。まさに、測定できるものはコントロールすることができるのである。