企業の活動単位を、法人格という法的な単位ではなく、子会社や関連会社を含めた企業グループという経済的な単位ととらえ、その価値最大化を目的とした経営モデルをいう。2000年3月期決算から始まった連結決算中心主義への移行にともない、連結ベースでの企業評価が本格化している。このような中、日本企業は親会社の決算を優先した経営から、グループ全体の企業価値を最大化する経営モデルへ移行しつつある。連結ベースでの企業評価が主流となっている現在、グループの中核会社(親会社)には、自社グループ全体としての価値を最大化するための戦略を策定するとともに、それをいかに展開していくかが求められているといえる。