合併(merger)・買収(acquisition)・会社分割(divestiture)を通じた企業再編のこと。合併とは、企業同士が法的に合体して法人格が一つになることであり、合併当事会社のうちの一つが存続する吸収合併と、当事会社のすべてが消滅して新たに法人格が創設される新設合併がある。また、買収とは、営業譲受や株式取得、株式交換などを通じてある企業の支配権を取得することである。そして、会社分割とは、企業内の事業の一部を切り離して新会社として設立させたり、他の企業に承継させたりすることをさす。グローバル競争が激化する近年、企業経営におけるM&A&Dの重要性はますます高まっており、日本でもそれにあわせて関連する法制度も整備されつつある。たとえば、2006年5月に施行された会社法では、合併対価の柔軟化や簡易組織再編の範囲の拡大などが行われている。