株式1株を複数株へと分割すること。2001年10月実施の改正商法により分割後の純資産額に関する規制が撤廃され、容易に行うことが可能となった。株式分割を行うと、総額が変化することなく発行済み株式総数は増えるので、理論上1株当たりの株価は下がる。この効果を利用して投資を行いやすくさせ株式の流動性を高めることが目的とされる場合が多い。しかし以前は分割した分の新株が発行されるまで50日前後の時間がかかったため需給バランスが崩れ、株価が上昇しやすいという点があった。ライブドアが行ったような1年に1万分の1にも及ぶ大幅な株式分割は、投資家の過剰な反応による株価の上昇を促したと指摘されることもある。しかし、06年1月からは新株発行までの時間が短縮され、株式分割を行った基準日の翌日から取引を行うことが可能となり、これまでのような株価上昇を期待した株式分割が行われるという問題は緩和された。