指導者(コーチ)が、対象となる人物と対話形式のコミュニケーションをとることによって、自ら問題を解決できる人材を育成する手法のこと。2002年10月には、「コーチングの思考方法と実践方法を有効活用していただきたい」という意志の下、一般社団法人日本コーチ連盟が発足した。連盟では、広く市民を対象に、コーチング技能の学習機会の提供やコーチング技能の研究開発活動および普及活動を通じて自己の能力発現と他者の能力を生かしあえるための支援を目的として活動している。日本企業では、管理職が部下を育成する際に必要とされるコミュニケーション・スキルの一つとして認識されており、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が取り入れたことでも知られている。コーチングが注目されている背景には、企業において自律的に動ける人材が必要とされていることや、マネジャーに部下の能力を引き出す役割がより求められていることなどがあげられる。