最高学習責任者と訳される。アメリカ型経営における執行役員の役職の一つであり、欧米諸国では一般的である。多くの企業では次世代を担うリーダーの育成が重視されており、人材開発戦略や学習システムの構築がCLOの主な仕事とされる。類似する役職にCHO(chief human resource officer 最高人事責任者)があるが、CHOは学習を含め、人事全般に関する責任を負うのに対し、CLOは学習や教育といった人材育成に特化している点で異なっている。アメリカではGE(ゼネラル・エレクトリック)やIBMなど多くの企業で導入されており、日本では2006年4月に新生銀行が邦銀で初めてCLOを設置し、サポートする部署としてCLO室も設置している。このCLO室は従来の人事部などと異なり、社長直属の独立した部門を示している。新生銀行のCLO室の主な役割は、「ビジネスプランに直結した組織・人材開発・戦略的社員教育・教育コンテンツの開発・運営」や「短期・中期・長期的な視点による後継者育成制度の徹底」などがあげられる。