investor relationsの略。企業と投資家との間に、できるだけ好ましいリレーションシップ(関係)を構築するための、戦略的な情報発信活動をさす。IR(インベスター・リレーションズ)活動のねらいとして、企業の株価をその企業の実体価値に近づけること、市場のショックを和らげること、沈黙のらせん現象(沈黙を守ることにより悪いうわさが広がる現象)を避けることなどがあげられる。日本インベスター・リレーションズ協議会が2011年2月に行った調査(株式公開会社全3644社対象)によると、回答を寄せた1032社のうち95.7%がIR活動を実施している。「企業・事業内容の理解促進」(41.5%)、「株主・投資家との信頼関係の構築」(40.4%)、「適正な株価の形成」(39.5%)などがおもな目標とされており、近年注目を集めている個人投資家向けIRに取り組んでいる企業は8割を超えている。