一般に法令順守と訳される。ただし順守する内容は法律や規則だけでなく、社会規範や企業倫理も含まれる場合がある。具体的には、製品・サービスの安全性、公正・透明・自由な競争、公正な情報開示、環境問題、セクシュアルハラスメントへの配慮などが含まれる。日興コーディアル、大王製紙、オリンパスの不正会計、三菱自動車や三菱ふそうのリコール隠蔽(いんぺい)、大手製紙各社の再生紙偽装、不二家の期限切れ原材料使用問題などが、企業のコンプライアンスが問われた事件として有名である。企業ではコンプライアンス・マニュアルの作成やコンプライアンス批准室の設置など、従業員の意識を高めて不祥事を抑制しようとする企業活動を積極的に行っている。