ある情報を市場が十分に株価に反映している場合、その情報に関して市場は効率的であるという。これは1970年代にシカゴ大学のユージン・ファマ教授によって提唱された概念である。効率的市場には、以下の三つの類型が存在する。まず、株価が過去の株価時系列に関する情報を十分に反映している場合、ウィーク・フォームの効率性が成り立っているとされる。次に、株価が過去の株価情報だけでなく、一般の投資家が利用可能な情報も反映している場合、セミ・ストロング・フォームの効率性が成り立っているとされる。そして、株価が、一般の投資家が利用可能な公表された情報のほかに、一般の投資家が利用できない未公表情報も反映している場合、ストロング・フォームの効率性が成り立っているとされる。一般的には株式市場はセミ・ストロング・フォームで効率的であるといわれている。