財務諸表作成のために一般に認められた会計処理の原則・手続きの枠内で、経営者が一定の目的を達成するために会計数値を戦略的にコントロールすること。会計政策は技術的会計政策と実質的会計政策の二つに分類できる。前者は、実際の取引活動は変えず会計処理方法を変えることで会計数値をコントロールする会計政策である。一方、後者は会計数値の前提となる取引活動を制御することで会計数値をコントロールすることをいう。たとえば、経営者の報酬が会計数値とリンクしている場合、経営者は自己の報酬を増額させるために会計数値を操作するかもしれない。なお、経営者が利益数値をコントロールする行為をさして利益調整、利益管理(earnings management)とよばれることもある。