地方自治体で行われる会計のこと。従来、公会計(公共部門の会計)は現金主義と単式簿記に基づいて行われてきた。しかし、近年では、東京都に代表されるように、発生主義・複式簿記の導入、つまり企業会計に準じた会計制度の普及が進んできている。また2007年10月には総務省から「基準モデル」と「総務省方式改訂モデル」が公表されている。この結果、地方自治体によって異なる会計実務が行われているために、自治体間の比較が困難との批判も、ときになされている。なお、07年6月に成立した地方財政健全化法では、08年度からすべての自治体に四つの財政指標を毎年度公表することを求めている。そのうち一つでも基準を満たさなければ、財政健全化計画の策定や、公認会計士などによる外部監査が義務づけられることとなっている。