business continuity planの略。企業が災害時であっても重要な事業を中断させず、中断した場合にも可能な限り短期間で事業を再開させ、中断による顧客の競合他社への流出、マーケットシェアの低下、企業評価の低下などから企業を守るための経営戦略のこと。その計画は経営者が参画し、策定することが望ましく、バックアップシステムの整備、代替オフィスの確保、即応した要員の確保、 迅速な安否確認などが具体策の典型である。BCPは2001年にアメリカで起きた同時多発テロを機に注目されるようになり、欧米が先行している。05年には内閣府および経済産業省から具体的なガイドラインが提示されており、国の中央防災審議会は、16年までに大企業のほぼすべてと中堅企業の過半数で、BCPを作成する方針を示している。なお、BCPはあくまで計画であり、企業内に浸透させ、戦略的に活用するためのマネジメントシステムであるBCM(business continuity management)が重要であるとされている。