銀行の健全性を維持するための規制。回収できない可能性があるリスク資産を分母、自己資本を分子として自己資本比率を計算し、銀行に対して一定の割合を超えるよう義務づける。主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が協議して国際ルールを決めている。同委員会の事務局がスイス・バーゼルの国際決済銀行(BIS)本部に置かれているため、BIS規制と呼ばれることもある。世界的な金融危機の教訓を踏まえ、より強靭(きょうじん)な銀行および銀行システムのための世界的な規制の枠組みとして、2010年9月にバーゼル3が公表された。これは、1988年に公表されたバーゼル合意(BIS規制)、2004年に公表されたバーゼル2(新BIS規制)に次ぐ、新たな枠組みである。