日本証券業協会が開設する株式店頭市場だったが、2004年12月、証券取引所に改組された。かつては、非上場株式の取引の店頭取引が行われる「青空市場」だったが、徐々に制度整備が進められ、1991年には、アメリカの全米証券業協会(NASD)が開設するナスダック市場にならって、取引を機械化するジャスダック・システムを導入した。また、2001年7月には、市場運営会社ジャスダック社(協会の子会社)が、株式店頭市場の一般呼称をJASDAQ市場と定めた。しかし、市場間競争が激化するなかで、株式店頭市場という法律上の位置づけが不利との見方が強まり、証券取引所化された。ジャスダック市場の特徴は、ベンチャー企業の株式公開の場となっていることのほか、証券会社が気配を提示して売買を円滑化するマーケット・メイク方式を採用している点である。