上海にある中国の証券取引所のこと。1990年11月26日に設立、同年12月19日より取引を開始した。中国には深センにも90年8月8日に設立、同年12月1日から試験取引を開始した深セン証券取引所(Shenzhen Stock Exchange)がある。大企業中心の上海証券取引所は2009年末で時価総額は約2.7兆ドル(914銘柄)、中小企業中心の深セン証券取引所の約0.9兆ドル(872銘柄)を大きくしのぐ。上海証券取引所には今や世界の時価総額トップ10に名を連ねるほどの大企業さえ数社ある。上海総合指数は1991年7月15日から公表が続く上海証券取引所の全上場銘柄対象の株価指数で、金融危機直前の2008年9月12日の水準を他国の株価指数を尻目に半年足らず(09年2月)で上回り、同年8月初めには年初来約90%上昇し世界中から注目を集めた。また、株式売買代金は09年の累計が35兆元(約470兆円)強と、年間ベースではロンドン証券取引所や東京証券取引所を上回り、初めてニューヨーク証券取引所とナスダックに続く世界3位になる見通しにまで拡大している。外資系の上海証券取引所上場を可能とする、東京証券取引所・外国部にあたる国際板(板はボードの意味)の創設に向けた動きも活発化している。