将来の人生の夢や希望などを実現するために、どれくらいの資金が必要になるかを把握し、それに備えていくため、また随時見直していくための計画のこと。そもそも自分がどのような人生を送りたいかという計画が前提になるが、それはライフプランと言う。一般にファイナンシャル・プランニングは、(1)現時点で保有している資産・負債の金額や、定期的な収入や費用を確認して収支の分析を行い、自分の財政状況を把握すること、(2)ライフプランに基づき、自分と配偶者、子どもについて何歳で何を予定しているのかの検討を行い、どれくらいの資金が必要かを調べ、家族合計の資産・負債の推移を推計(キャッシュフロー・シミュレーション)すること、(3)将来必要とされる資金の準備のために、どのように貯蓄や投資を行うかを具体的に計画すること、(4)計画を実行に移し、想定通りに進んでいるかを随時確認、必要に応じて資金準備の計画や将来のライフプランを見直すこと、などの一連の作業が必要とされている。日本では専ら現役世代向けに必要性が訴えられてきたきらいがあるが、長寿化が進むのに伴い、アメリカでは退職後のファイナンシャル・プランの重要性も認識され始めている。