ASEAN+3のすべての加盟国とアジア開発銀行が総額7億ドルの出資を行い、ASEAN+3域内の企業が発行する社債に保証を供与する信託基金のこと。アジア開発銀行に設立される。2003年にASEAN+3で合意されたアジア債券市場育成イニシアチブ(ABMI ; Asian Bond Market Initiative)における成果の一つとして、10年5月ウズベキスタン・タシケントでのASEAN+3財務相会議での合意、同10月ベトナム・ハノイでのASEAN+3首脳会議での方針打ち出しを経て、同11月中国・西安で設立総会が開催された。日本は国際協力銀行を通じて2億ドルを出資、中国政府と並んでCGIFの最大出資者である。国際協力銀行はCGIF運営において債券保証業務や企業審査に関する知見の提供でも期待されているとのこと。なお、アジアの貯蓄をアジアの民間企業による資金調達に直結し、アジア域内通貨建て社債の発行促進を最終目標とするABMIは、CGIF以外に、証券化活用による新債券開発、外国為替取引と決済システム、域内格付機関についてワーキング・グループを設け、検討を行っている。