アメリカで約1300社が個人投資家向けに提供している、企業の個人株主が配当金を現金で受け取らずにそのまま同じ企業の株式に再投資できる仕組みのこと。個人投資家が証券会社を介さずに直接企業から継続して定期的に株式を購入するDSPPs(Direct Stock Purchase Plans 株式直接購入プラン)と併用されて、アメリカの個人株主作りの制度として、1990年代半ばの規制緩和を受けて普及してきた。個人の安定株主としての意義やIR上の効率性、一般消費者たる顧客の株主化で向上し得るロイヤルティーなどを重視する企業が、積極的に導入している模様だ。企業がコストを実質的に負担して手数料を安くするだけでなく、市場水準よりも例えば5%ディスカウントした価格で株式を買い付けるところもあり、従業員向けの持ち株会を社外にも拡大した位置づけとも言える。アメリカの代表的な投資解説書でも、初心者向けの制度として紹介されていることが多い。