中国国内の証券市場に投資することを中国政府に認可された外国人の機関投資家のこと。キューフィと読む。2002年から始まったもので、具体的には、中国証券監督管理委員会(通称、証監会)から認可を受けた海外の資産運用会社や保険会社、証券会社や商業銀行などの機関投資家が、中国の国家外為管理局から認められた運用枠の範囲内において中国国内の証券市場に投資を行う。11年11月末時点で証監会からQFIIの認可を受けているのは211の機関投資家で、その運用枠合計は211.4億ドル。運用枠全体に占めるシェアで見ると、国別ではイギリス、アメリカ、香港、日本の機関投資家で過半。また、機関投資家の種類別では資産運用会社がほぼ半分を占める。金融サービス以外の機関投資家としては、ビル・ゲイツ会長夫妻やイェール大学、スタンフォード大学などの財団も認可を得ている。こうした機関投資家は運用枠を利用して、自己資金の運用や、一般投資家向けに商品組成を行ったりしている。