国外の証券市場に投資することを中国政府に認可された中国国内の機関投資家のこと。キューディと読む。2011年11月28日時点で、日本の投資信託の運用会社にあたる基金管理会社・証券会社が計38社で439億ドル、商業銀行が計26行で約92億ドル、保険会社が計27社で約196億ドルなどの運用枠の認可を受けている。なかでも基金管理会社・証券会社は、直接に海外の証券市場への投資が許されていない一般投資家を対象に、QDIIを利用した商品提供に積極的に取り組んでおり、その商品数は40を超える。運用資産の過半を占める株式の国別シェアはおおむね、香港株6割、アメリカ株1割、韓国株約6%、オーストラリア株約5%、イギリス株約4%とみられる。日本株で運用する商品の組成もこれまでに8社の実績がある。11年9月末時点で日本株を最も組み込んでいるのは「華夏全球精選」と呼ばれる投資信託である。