中国国内でプライベート・エクイティ投資(PE投資)を行うことを認可された外国人の投資家のこと。地方政府から試験的に導入を始めるとして、2010年12月にまず上海市が実施細則を制定し、アメリカのカーライルやブラックストーンなどの5グループがQFLPの認可を取得した。日本の金融グループとしては初めて11年12月に野村ホールディングスが同じく上海市より取得し、主にハイテクやバイオ・医薬のセクターに投資を行うファンドに出資する予定である。QFLPの導入は、10年に深セン証券取引所における中国版ナスダック、すなわち中国ベンチャー企業向け株式市場である創業板の開設と密接な関係にある。中国政府は、創業板の開設で中国国内のPE投資の大きな課題とされた出口(エグジット)不在が解消されることになったのに伴い、海外の投資家による中国PE投資を促進し、中国における新興産業の育成支援を目論んでいよう。なお、北京市や重慶市もQFLP導入を既に決めている。